兵庫県尼崎市にて、「出前紙芝居大学」という研修がありました。

講師:まついのりこさんは、紙芝居「おおきくおおきくおおきくなあれ」や「ごきげんのわるいコックさん」、
絵本「とっとこ とっとこ」「うしろにいるのはだあれ」など書かれた方です。
紙芝居の普及に、国内にとどまらず外国の場にも精力的の出かけています。

絵本が大好きです、紙芝居も好きです。
読んでもらっても、自分が読んでも、双方には違いがあるのは解ります。
その違いが何なのかが解らず・・。 でも楽しんできました。
絵本については、学ぶ機会はそこそこあります。しかし紙芝居については余りありませんでした。

紙芝居は日本が発祥地、その歴史は街頭紙芝居から始まり70年程前…。
食べる為に利用された時代、国策に利用された悲しい時代、やがて平和への願い、
人間としての尊厳、教育的なものを含み、全国的に広がりを見せていきます。
外国でも、「自国の人による、自国の為の紙芝居作り」が始まっており、 「カミシバイ」と呼ばれるそうですよ。

紙芝居の形式(舞台があり、その中から引き出し後ろに入れる)も
「日本独自の文化」であり、世界的にも注目を集めているそうです。
この形式は、外国の人では考えつかないのだそうです。
日本の住宅、引き戸に関係があるのかも・・とも話されていました。
紙芝居の歴史を始めて聞きました。まだまだ研究段階にある事も知りました。

紙芝居と絵本の違い?
絵本=個の世界、絵本の中に一人ひとりが入りこんでいく心地良さ(周りの存在を感じない)。
文と絵が一緒に書かれている。(自分で読む、読み手と同じ方向をみる?)
個の感性をはぐくみ、作家の世界に入っていく。

紙芝居=舞台に入れる(作品をきわだたせる)ことで、ひとつの世界を作り、
そこから外に出てきて広がって行く(周りの人との共感する)。
文と絵がうらと表、読み手がいる。(演じてあげる事が基本?)
共感の感性を磨き、作家の世界を広げる。

そして…
個の感性のみ磨けば、独りよがりになる。
共感の感性のみを磨けばジブンデ考えなくなってしまう。(ファシズムに利用される?)
・・・おそれがある事も付け加えていました。

   絵本、紙芝居は「車の両輪」で、双方とも大切なのです。
20世紀は、個をみがき個を求めてきた時代でしたが、
21世紀は、共感を求める時代に入ったのではないか…と、紙芝居の持つ役割を話されていました。

紙芝居の演じ方の実技指導をされました。
読まれた方にアドバイスをされたのですが、その中からも沢山の事を学びました。
ほんのチョットした事なのですが、すごく変わるのです…びっくり!。

紙芝居の特性・楽しさなど沢山聞きました、聞き惚れました。
紙芝居の奥の深さ、感じて帰りました。
そして、自分の未熟さも痛感した一日でもありました(絵本の読み聞かせ方等も含め…)。
とても学ぶ事が多く、『紙芝居』というものに、きちんと向き合って行きたいと思いました。

『兵庫・紙芝居大学』 2003/6/29(日曜日)
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送